2010年01月30日

『ドラゴンキーパー』…キャロル・ウィルキンソン

『ドラゴンキーパー…最後の宮廷龍』…著者;キャロル・ウィルキンソン 金の星社




児童文学です。
小学校高学年から、中学生ぐらいまで。
ヤングアダルトの一歩手前ぐらいの本です。
ページ数はかなりあります。
一昔前、ソフィーの世界というものが流行りましたが、あれと同じくらいの厚さです。
上下巻に分かれた、ボリュームのある文庫本を思い浮かべるといいでしょう。
ただ、文章自体は平易なので、読むのはさして苦になりません。
というより、物語を終わらせないでいつまでも読み続けていたいと思える本です(本来、いい本というのはそうあるべきなのですが)。

主人公は、名前もない奴隷の女の子。
皇帝の龍を預かる、『龍守り』の元でネズミのファとともにみすぼらしい生活を送っています。
皇帝にだけ買うことの許される、龍という生き物。
ある日、皇帝が龍を殺すつもりでいることを知った彼女は、龍を逃がそうと試み、ドサクサにまぎれて自分も彼らの下を去ってしまいます。


そうして主人公と龍・ダンザ、そしてファの3人(?)の長い旅が始まるのでした…。

老いたダンザの体を気遣い、龍狩り(ドラゴンハンター)もかわさなければいけず、その上、途中からは死霊使い(ネクロマンサー)までが敵に加わるという厳しい道程。
その中で主人公は、老龍・ダンザの教えを受けながら真の『ドラゴンキーパー』としての自分に目覚めていきます。

いつか紹介した『サレンダー』の作者と同じく、この方もオーストラリアの人です。
オーストラリアの人が古代中国の話を書くって、考えてみたら面白くないですか?
向こうの方が書かれた東洋の昔話ということで、時代考証なんかめちゃくちゃなんじゃないかと心配してしまうかもしれませんが、そこら辺はかなりしっかりしています。

作中で明言はされませんが、舞台設定は後漢です。
作品の後半に、中国史を齧った人なら必ず知っている、ある人物が登場します。
その正体を知りたい方は、あとがきまでしっかりと読んで下さい。

続編が2つ出ているようです。そちらも参考までに。

『ドラゴンキーパー…紫の幼龍』



『ドラゴンキーパー…月下の翡翠龍』

posted by kbk-mzp-ck9000CP at 22:46| 東京 ☀| Comment(0) | 書評・児童文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まとめサイトできました

お知らせです。
ブログのまとめサイトを作りました。
以降、いろいろとコンテンツを増やしていくつもりです。

読書家たちの本棚・もくもく文庫出版社

猫がいます。
posted by kbk-mzp-ck9000CP at 07:50| 東京 ☁| Comment(0) | 書評・ストーリー物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

『音読王』…井上一馬

『音読王…心にきざむ英語の名文』…著者;井上一馬 小学館



前回、『英語クリーシェ辞典――もんきりがた表現集』を紹介したところ、意外と反響があったのに驚きました。
ついでにもう1冊、英語関係の本を紹介しておきたいと思います。
『音読王』。
『声に出して読みたい日本語』の英語版といったところでしょうか(読んだことはありませんが)。
お得な本です。
とにかく内容が豊富。
スピーチ、文学、手紙…などなど、いろんな形式の名文が、対訳つきで載っています。

英語の小説を、原文で読めたらかっこいいですよね。
でもそれって、結構難しかったりします。
見覚えのない表現がやたら出てくるので、単語の意味がわかっても書いてることが理解できなかったり……。
だいたい省略語とかは辞書を調べても載ってなかったりしますしね。
そんな文章を1冊通して読み通すなんて、とてもじゃないけどムリです。
でもこういった日本語つきの文章を、ハイライトで読んでいくなら…。

一つ一つの文章が1ページ前後に区切られていて、分量的にもちょうどいい感じ。
一歩踏み込んで英語を勉強してみようという方にお薦めです。

音読CD付き。
ラベル:英語
posted by kbk-mzp-ck9000CP at 22:24| 東京 ☀| Comment(0) | 書評・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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