【書評・ストーリー物の最新記事】
2010年12月23日
2010年02月20日
『碧血剣』…著者;金庸
今更だけど、忙しくて見られなかったバンクーバー五輪をネットでチェックしました。
ハーフパイプの国母に注目していたけれど、メダルが取れなかったのが残念。
国母選手が、競技以外のことでいろいろ言われているのが何となく腹立たしかったので、結果を出して見返して欲しかったです。
だけどまあ、競技後のインタビューをみるかぎり、本人が満足してるようだったので、良かったのでしょう。
結局、頑張った本人にとってどうだったのかが、1番大切なのだから。
雑談はこのくらいにして、今日の1冊。
たまには気楽に読めるものが欲しかったので、武侠小説に手を出しました。
武侠小説といっても、ほとんどの方はぴんと来ないかもしれません。
登場人物たちが中国拳法で戦う、中華圏の大衆小説です。
ジャンプの格闘漫画と時代劇を足して2で割って、活字にしたようなもの、と言えば分かりやすいでしょうか?
金庸はそのジャンルの大家で、中国系の人たちを中心に膨大な読者に愛されています。
『碧血剣』は、明末清初が舞台。
暗君・崇禎帝(すうていてい)に殺された袁崇煥(えんすうかん)の息子・袁承志(えんしょうし)が主人公。
彼は父親の仇を討つため、師について拳法を修行します。
やがて成長した承志は、旅の道程で出会う様々な人たちを助けながら、反乱の首魁、李自成の軍を追いかけていきます。
筋書きは単純ですが、その単純さを楽しめる作品。
次から次へと出てくる強敵と、どんどん強くなっていく承志。
中国拳法に詳しくない人(それがほとんどでしょうが)でも楽しめるように、基本的な用語の説明が、文中にカッコつきで加えられています。
巻末付録に図説もあるので、とっつきやすい1冊。
ハーフパイプの国母に注目していたけれど、メダルが取れなかったのが残念。
国母選手が、競技以外のことでいろいろ言われているのが何となく腹立たしかったので、結果を出して見返して欲しかったです。
だけどまあ、競技後のインタビューをみるかぎり、本人が満足してるようだったので、良かったのでしょう。
結局、頑張った本人にとってどうだったのかが、1番大切なのだから。
雑談はこのくらいにして、今日の1冊。
『碧血剣』…著者;金庸 徳間文庫
たまには気楽に読めるものが欲しかったので、武侠小説に手を出しました。
武侠小説といっても、ほとんどの方はぴんと来ないかもしれません。
登場人物たちが中国拳法で戦う、中華圏の大衆小説です。
ジャンプの格闘漫画と時代劇を足して2で割って、活字にしたようなもの、と言えば分かりやすいでしょうか?
金庸はそのジャンルの大家で、中国系の人たちを中心に膨大な読者に愛されています。
『碧血剣』は、明末清初が舞台。
暗君・崇禎帝(すうていてい)に殺された袁崇煥(えんすうかん)の息子・袁承志(えんしょうし)が主人公。
彼は父親の仇を討つため、師について拳法を修行します。
やがて成長した承志は、旅の道程で出会う様々な人たちを助けながら、反乱の首魁、李自成の軍を追いかけていきます。
筋書きは単純ですが、その単純さを楽しめる作品。
次から次へと出てくる強敵と、どんどん強くなっていく承志。
中国拳法に詳しくない人(それがほとんどでしょうが)でも楽しめるように、基本的な用語の説明が、文中にカッコつきで加えられています。
巻末付録に図説もあるので、とっつきやすい1冊。
2010年02月19日
『蹴りたい背中』…綿矢りさ
『蹴りたい背中』…著者;綿矢りさ 河出文庫
当時話題になった芥川賞受賞作。
金原ひとみとの同時受賞であり、加えて19歳という史上最年少での受賞ということで、相当注目を浴びました。
学校の人間関係に溶け込めない女子高生と、ファッションモデルの熱狂的ファンのクラスメートのお話。
主人公・初実は、理科の実験中、いっしょのグループになった『にな川』が見ていたファッション雑誌を覗き込みます。
そこで交わした一方的な会話から、彼女とにな川の、奇妙な交流が始まるのでした。
ファッションモデルに対するにな川の、異常な心理。
だけどそれは、十代特有の感性が些細なきっかけで形を変えたものに過ぎません。
物語中で主人公の初実は、にな川の観察者という居地にあります。
ですがその彼女もまた、にな川より少しバランスがとれているだけのはみ出し者。
集団でいることの浅はかさを受け入れられない彼女は、憎しみを隠さず振りまくことで、周囲との溝を深めていきます。
そんな初実のにな川に対する共感と、同属嫌悪とも言えそうな攻撃衝動。
学校生活に対する物憂さが、優れた筆致で描かれた一作です。
寡作であるのが惜しい作家。

